2022年4月28日木曜日

コピペ 日本が「ウクライナ感謝国リスト落ち」していた理由、“千羽鶴カルチャー”で空回り DIAMOND online

応援してきたのになぜディスられ、感謝もされない!?

日本人がこんな気持ちになる背景

「これだけ支援しているのにナチスと同じ扱いだわ、感謝もしないってのはちょっとひどいんじゃない?」

 ウクライナの「塩対応」にネットやSNSではそんな憤りの声があふれている。きっかけは、ウクライナ政府の公式Twitterがおよそ1カ月もの間、「ファシズム」の象徴として昭和天皇をヒトラーなどと並べた動画を投稿していたことだ。

 日本政府が正式に抗議をしたことで昭和天皇の画像の部分は削除されたが、さらに驚くようなツイートがあった。

 なんと今度はウクライナ外務省の公式アカウントが、ウクライナを支援している31カ国への感謝を述べる動画をアップしたのだが、何度見てもそこに「Japan」がなかったのだ。

 ご存じのようにこの2カ月、日本はロシアへの制裁に力を入れてきた。「人殺し」「日本から出てけ」などと在日ロシア人が脅迫や嫌がらせにあうほど、政府や国民が一丸となってウクライナを応援してきた。

 にもかかわらず、「感謝する国」の中に入っていない。この事実を前に、「打倒プーチン」「国際社会で協力してロシアを叩きのめせ!」と叫んでいた人々がなんだかビミョーな空気になっているのだ。

 ウクライナ大使館によれば「武器提供してくれた国に対する感謝」だそうだ。「軍の認識不足」を指摘するウクライナの方も多いが、これらの釈明にしっくりきていない人も多い。「感謝国」の中に、武器や弾丸の支援を拒否しているブルガリアや、トルコが入っているからだ。

 トルコはNATO(北大西洋条約機構)に加盟をしているにもかかわらず、ロシアへの制裁を拒否しており、現在まで良好な外交関係を維持している。民間企業はドローン兵器をウクライナに売っているが、国としては「武器を提供していない」というスタンスだ。また、4月18日にロイターが報じたところによれば、ウクライナ侵攻開始以降、10万人以上のロシア人がトルコで住民登録を申請している。その中にはプーチン政権を支える新興財閥・オリガルヒもいて、経済制裁の抜け穴になっているのだ。

 そんなロシアを支えるトルコに「感謝」が述べられているのに、ロシアへの制裁を強めて、ロシアの外交官を国外追放にまでした日本は、元ファシズム国家とディスられ感謝もされない。愛国心あふれる方でなくとも、モヤモヤしている人も多いのではないか。

 では、なぜこんなことになってしまうのか。

千羽鶴カルチャーのせい?

「思い」を尊重しがちな日本の文化

 憲法9条が悪い、日本の外交力・発信力の弱さのせいだ、などいろいろなご意見があるだろうが、本質的なところでは、先日大きな論争に発展した"千羽鶴カルチャー"が大きいのではないかと筆者が考えている。

 ご存じのない方のために説明をすると、ある団体がウクライナに千羽鶴を送る計画を公表したところ、「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏(西村博之氏)が自身のTwitterでこんな問題提起をしたのである。

<千羽鶴とか『無駄な行為をして、良い事をした気分になるのは恥ずかしい事である。』というのをそろそろ理解してもらいたいと思ってるのは、おいらだけですかね?>(4月16日)

 これを受けて、「戦争で逃げ回っている人たちが千羽鶴もらっても困るだけ」「相手の立場に立って、お金を送るのが一番」と共感する声も多くあった。筆者も東日本大震災の時に、避難所へ物資を届けにいったことがあるが、千羽鶴が山積みで放置されていたのを見たことがある。被災者の方たちが「気持ちはありがたいけど正直、迷惑」と困惑していたのをよく覚えているので、ひろゆき氏の言わんとしていることはよくわかる。

 その一方で、ひろゆき氏の意見に異を唱える人たちもいた。ワイドショーのコメンテーターの中には、「お金を送れというが、お金のない人でも何かしてあげたいと思ってはいけないのか」とか「平和を祈る気持ちは尊いものなので、それを否定するのはいかがなものか」などと擁護する人たちもいた。

 わかりやすく言うと、これが"千羽鶴カルチャー"である。日本には相手が何を欲しがっているとか、どんなことに困っているとかよりも、自分たちの「思い」を尊重しがちな文化がある。「もらう側」ではなく、完全に「あげる側」の論理が強いのだ。

 そんな"千羽鶴カルチャー"こそが、日本の国際貢献がイマイチ相手に伝わらない理由のひとつではないか。

「オレやってやったよ!」

日本の支援がウクライナの印象に残らない理由

 例えば、今回のウクライナ支援を振り返ってみよう。防弾チョッキを送るのも、市販のドローンを送るのも、日本側からすればかなり頑張ったという自己評価だろうが、周辺のNATO加盟国はそれ以上の手厚い軍事支援をしてくれている。ロシア軍を最新兵器で駆逐したいと願うウクライナ政府の立場になれば、日本の支援は正直それほど印象に残らない。

 ロシアに経済制裁をして外交官を国外追放にしたのも、日本からすれば「西側諸国のみんな、見てくれた?オレやってやったよ!」とドヤ顔になるような英断だが、ロシアの天然ガス輸入禁止も議論されている欧州と比べるとどうしても霞んでしまう。

「あげる側」の達成感・満足感ばかりが重視されているので、「もらう側」にはイマイチありがたみが伝わらない。厳しいことを言わせていただくと、口では「ウクライナのため」と言いながら、「日本のため」になることしかしていない。もちろん、どんな国でもそういう側面はあるのだが、日本の場合はそれが露骨で出てしまい、バレバレなのだ。

 本来、日本がウクライナの人々の命を救うためにできることは、トルコのようにロシアとの「対話」を続けて、避難ルートを確保しながら戦争終結の道筋を模索することだった。西側諸国のように軍事支援が法律的に不可能なので、トルコのような「仲介」で貢献できたのである。

 しかし、日本は西側諸国にくっついてロシアを追い詰める方にまわる。

 もっともらしいことを言っているが、これは「保身」ということが大きい。中国とロシアの脅威に晒されている日本は、アメリカとNATO側にくっついて貢献と忠誠をアピールしておいた方が安心だ。軍事支援ができないくせに、軍事支援をするグループに入るという中途半端な立ち振る舞いは、すべて「日本のため」のポジショニングである。

 そんな「あげる」側の自己満足的な支援なので当然、「もらう側」であるウクライナの人々の心には刺さらない。ミサイル攻撃の恐怖におびえる人々が、千羽鶴を受け取っても「ありがとう」とならないのとまったく同じ構造である。

千羽鶴の国際社会での意味を再考すべき

送る相手をプーチン大統領に

 このような話をすると、「千羽鶴」を送ろうとした計画していた団体の方や、擁護をしている方たちはさぞ気を悪くされるだろう。ただ、筆者はこれまで述べた"千羽鶴カルチャー"というものは問題だと考えているが、ひろゆき氏のように千羽鶴自体を「無駄」とは考えていない。

 むしろ、皆さんがやろうとした、平和を願って千羽鶴を折って送るという行為自体は大賛成だ。しかし、送り先には賛同できない。今回、千羽鶴を送るべき相手は、ウクライナの人々ではなく、ロシアのプーチン大統領だからだ。

 東日本大震災でのイメージが広く伝わったことから、千羽鶴というのは「過酷な目にあった人たちへのエール」のような役割だと勘違いをしている人が多いが、実は国際社会では、千羽鶴はもともと「核兵器への抗議」という明確なメッセージがあった。

 千羽鶴は、1955年に原爆症で亡くなった佐々木禎子さんという12歳の少女が、自身の病の回復を願って死の直前まで鶴を折っていたことで「平和の象徴」として国際社会に広まった。広島平和記念公園にある「原爆の子の像」が金色の折り鶴を捧げているのは、禎子さんの逸話からだ。

 こういうルーツなので、「千羽鶴」は戦後、核開発競争にのめりこむ米ソを中心にさまざまな国で、「もうこんな悲劇を繰り返すのはやめましょう」というメッセージに用いられるようになった。

 例えば、1958年、禎子さんをモデルにした児童劇映画「千羽鶴」が制作された。実はこの作品には、原爆病院を撮影に訪れていたソ連の記録映画作家も飛び入り出演して、原爆症に苦しむ人々を助ける基金にカンパする姿がおさめられている。

 また、プーチン大統領がKGB(旧ソ連国家保安委員会)の諜報員として旧東ドイツに駐在していた1986年には、ソビエト連邦共産党中央委員会に付属する「世界の子供に平和を」委員会が、アンネ・フランクなどとともに佐々木禎子さんの名前を冠した「4人の少女記念賞」というものも制定した。

 千羽鶴が持つメッセージは80年を経た今も色褪せていない。それを象徴するのが21年、アメリカでNPO「オリヅル基金」を設立して、真珠湾の戦艦アリゾナの追悼施設に、「サダコの折鶴」を展示するために尽力した、クリフトン・トルーマン・ダニエルさんだ。原爆投下を命じたトルーマン大統領の孫であるダニエルさんは、「原爆は戦争終結のために必要なこと」という教育をずっと受けてきたが、1999年に考えが変わるようなことがあった。

<広島で被爆後、白血病が治ると信じて千羽鶴を折り、12歳で亡くなった佐々木禎子さんの物語を、10歳だった息子が学校から持って帰ってきたことがきっかけだった>(朝日新聞デジタル2016年5月28日)

 つまり、国際社会で千羽鶴というのは「核兵器の恐ろしさ」をあらためて思い出すために使われることが一般的なのだ。実際、オバマ元大統領も広島を訪問した際には、鶴を折ってきて原爆資料館に手渡すというサプライズをしている。

 ここまで言えば、なぜ筆者が千羽鶴をウクライナではなく、ロシアのプーチン大統領に送るべきだということが、ご理解いただけたのではないか。

ロシアとの「千羽鶴外交」を模索できず

日本国内で変化した千羽鶴の意味

 プーチン大統領はロシアを守るためには核の使用も辞さないと述べて、世界中に衝撃を与えた。

 これに真っ向から抗議をして、平和の象徴である千羽鶴を用いてロシアを説き伏せる国として、国際社会に期待されていたのが唯一の被爆国である日本だった。

 なぜなら、岸田文雄首相は、被爆地・広島の選出であり、これまでも「核なき世界」を訴え、一般社団法人千羽鶴未来プロジェクトの会員も務めているからだ。

 例えば、ロシア大使館に大量の千羽鶴を送りつけて、「これをプーチン大統領に渡して、禎子さんの千羽鶴の逸話を思い出してほしい」とメッセージを出してもよかった。西側諸国の真似をして、ロシア大使を国外追放して「やってやったぜ」と満足して終わるのではなく、ウクライナに人道支援を続けながら、粘り強くロシアに核兵器の使用を控えることを訴えて、休戦と対話を求めていくという日本独自の「千羽鶴外交」という道もあったのである。

 個人的にはこちらの方が、ウクライナの「感謝国リスト」に入れてもらえたのではないかと思っている。

 大して効果のない経済制裁で、対立をあおって戦争を長期化させるよりも、戦争終結へ向けて、日本は自国の意志で動くことができる国だということを、ウクライナにはもちろん、国際社会に強く印象づけることができるからだ。

 ただ、残念ながらもう日本は西側諸国側についているので、ロシアと「対話」できる立場ではない。アメリカ様とNATOがウクライナに兵器を提供して、ロシアとの戦いを継続していく以上、日本もとことんお供をしていくしかない。

 国際社会に「核なき世界」を80年訴えてきた被爆国が、核保有国を武力で追いつめていく、というなんとも皮肉なことになっているのだ。これは日本人の中で「千羽鶴」の持つ意味が変わってきたことが大きいと思っている。

「核の恐ろしさ」を訴えていた千羽鶴は、いつの間にやら「必勝成就」という真逆の意味をもってそれが主流になってきた。きっかけの一つが、高校野球。甲子園を目指すナインのため、女子マネージャーが予選にひとつでも生き残れるようにと願をかけて千羽鶴を折った。

 こういうことを言うと、高校野球ファンに怒られるが、やっていることは戦時中、銃後の女性たちの間で大ブームとなった「千人針」とまったく同じではないか。これは戦場で弾をよけて、生きて帰ってこれるようにと願いを込めて、千人の女性が一針ずつ縫う白木綿の布のことだ。千羽鶴は、「球児たちに甲子園まで生き延びてほしい」と願う、女子マネージャーたちの「千人針」なのだ。

 こういう「思い」を日本では何よりも尊いものだと考えてきた。だから高校野球では、負けたチームが勝ったチームに千羽鶴を渡していくという奇妙な風習が生まれた。近年は相手チームが迷惑だということで禁止されることも多くなった。被災地で迷惑がられる千羽鶴もこれと同じ構造である。

 相手の事情よりも自分たちの「思い」を大切にしろ、とやけに押し付けがましいところなど、日本のウクライナ支援とも見事に重なる。そろそろ自己満足的な"千羽鶴カルチャー"を見直すべきではないか。

(ノンフィクションライター 窪田順生)


2022年4月26日火曜日

コピペ 安倍元首相「防衛予算を増やさないと笑いもの」蚊帳の外からの“トンデモ発言”に失笑の嵐 日刊ゲンダイDIGITAL

ロシアによるウクライナ侵攻後、安倍元首相がやたら元気だ。

あちこちに顔を出して「核共有」や敵の中枢攻撃能力の保持を主張。「防衛予算の増額を!」と訴えている。

21日も日本戦略研究フォーラム主催のシンポジウムで講演し、防衛予算をGDP比2%まで増額すべきと持論を展開した。今年度の防衛費は当初予算の5兆4000億円に補正予算を合わせた6兆1700億円だが、来年度は当初予算から6兆1700億円以上にする必要があると強調。「日本が(防衛)予算を増やさないとなったら笑いものになる」とまで言っていた。

 アベノマスクの方が笑いもの

ネット上では<誰から笑われるの?><あなた自身が世界の笑いもの><アベノマスクの方が笑いもの>と呆れる声が続出だ。

ウクライナ危機でドイツやスウェーデンも防衛費の増額を決めたが、同時に増税などによる財源も示している。アベノミクスの愚策のせいで円安を止められず、庶民生活は逼迫しているのに、防衛予算のための増税を国民に強いるのか。それで米国製の武器を爆買いしたところで、国力が落ちてしまえば意味がない。

そもそも、プーチン大統領と27回も会談して信頼関係をアピールし、「ウラジーミルと同じ未来」を見ていた安倍元首相が反省のそぶりもなく、手のひら返しでプーチン大統領を批判して、侵攻に備えた軍備を訴えるのは違和感がある。

「国民の多くは、北方領土が返ってくる見込みもないまま先に3000億円の経済協力を決めた安倍氏のロシア外交は失敗だったと感じている。その批判の矛先をそらすために、積極的に発言して目先を変えようとしているのでしょうが、逆効果です。安倍氏がロシアや軍事について語るたびにプーチン大統領との蜜月関係は何だったのかと思い出してしまうし、どんどん発言のつじつまが合わなくなっている。黙っていた方がまだマシで、焦りが裏目に出ているように見えます」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

元外務次官の竹内行夫氏も、今月刊行した著書「外交証言録 高度成長期からポスト冷戦期の外交・安全保障 国際秩序の担い手への道」で安倍外交を批判。とりわけロシアとの北方領土交渉で「2島先行返還」にかじを切ったことについて、安倍元首相は「国家主権を自ら放棄した歴史上初めての宰相」になり得ると、厳しい表現で断罪している。

どうしても防衛予算の上積みが必要というなら、ロシアに献上した3000億円も防衛費に回せばよかったのではないか。かやの外からほえるだけの安倍元首相はあまりに無責任だ。


2022年4月6日水曜日

コピペ 安倍元首相が今度は「中枢攻撃」発言…派内から聞こえる「会長は何を焦っているのか」の声 日刊ゲンダイDIGITAL

またしても安倍元首相の発言が物議を醸している。

3日、地元・山口の自民党県連などが主催した憲法改正に向けた「総決起大会」で講演した際、防衛費に関し「2023年度は当初予算で6兆円程度を確保するべきだ」と訴え、さらに、敵基地攻撃能力の保有について「(対象を)基地に限定する必要はない。向こうの中枢を攻撃することも含むべきだ」と言い放ったのだ。「中枢攻撃」とは勇ましい。むしろ日本を危険にさらすことにならないのか。

この「中枢」発言について政府は困惑気味で、4日の記者会見で松野官房長官は「コメントは差し控える」だった。

松野氏は安倍派所属。派閥のボスを否定などできないのだろうが、実は安倍派内では、安倍氏が最近、問題発言を繰り返していることに、「会長は何を焦っているのか」と疑問の声が出ているらしい。

「木曜の派閥会合では毎回延々と持論を展開し、勉強会や講演会になれば勇ましいことばかり口にする。あえてマスコミに取り上げられることを狙っているかのよう。一体、何を焦っているのか、焦り方が尋常じゃない、というわけです」(安倍派関係者)

安倍氏の焦りの背景として2つの見方が語られている。ひとつは「検察に対する牽制」。日大事件で背任罪で起訴された元理事の裁判が進行中。元理事は安倍氏と懇意だった。他にも安倍氏絡みの怪しい疑惑は山ほどある。そんなことから、「マスコミに出て自分がまだ権力を持っていることを検察にアピールしようとしているのでは」(前出の安倍派関係者)という。

「健康問題」も再燃?

もうひとつは「健康問題」の再燃。スーツがブカブカだったり、痩せた感じにも見える。健康問題で2度も政権をブン投げただけに、自らの体調に神経質になっていておかしくない、というのだ。

政治評論家の野上忠興氏が言う。

「もともと気が小さくて神経がこまやかな人ですから、ちょっとしたことで不安になる。桜を見る会の問題でも国会で118回も嘘をついた。うしろめたい気持ちは当然あるでしょう。健康問題については、持病がある以上、常に"爆弾"を抱えているようなものです。その恐怖感を隠そうと、勇ましい発言で強い自分を見せている面もあるのではないでしょうか」

身勝手な理由で近隣諸国を刺激し、国民を危険にさらすのはやめてもらいたい。


2022年4月1日金曜日

コピペ “日本橋のプーチン”日銀・黒田総裁に政財界から不満噴出、来年の任期まで持たない? 日刊ゲンダイDIGITAL

いつまで強気でいられるか−−。

日銀の黒田総裁が30日、岸田首相と首相官邸で会談した。両者の公式会談は昨年11月4日以来、約5カ月ぶり。会談後のぶら下がり取材で、黒田氏は「為替に関して特別な話はなかった」と言ったが、本当にそうなのか。

3週間で10円もの下落が進んだ円安。28日に一気に125円を付けたのは、日銀が金利上昇を抑えるために発動した「指し値オペ」が拍車をかけたとされる。だが、黒田氏は否定し、こう断言した。

「日銀の金融市場調節が直接的に為替レートに影響を与えているとは考えていない」

アベノミクスの異次元緩和を9年間も続けても、日銀が描いた「物価上昇率2%で企業収益と賃金が上がる好循環」は実現していない。それどころか「悪い円安」で原油や食料品など輸入物価が上昇し、そこへウクライナ危機でさらに物価高が加速するというダブルパンチ。日本の国力が見放されたのか、「有事の円買い」にもなっていない。

さすがにアベノミクスの恩恵を受けてきた"黒田応援団"のはずの大企業も苦言を呈し始めた。日本鉄鋼連盟の橋本会長(日本製鉄社長)は29日の記者会見で「円安を容認しておく政策で良いのかどうか真剣に議論しないといけない」と発言、「日本が一人負けしている象徴」とまで踏み込んだ。

応援団のはずの大企業も総スカン

経済同友会の桜田代表幹事(SOMPOホールディングス社長)も「輸出企業だけが日本経済を引っ張っているわけではない」とバッサリだった。電機メーカー幹部は「最近は海外で現地生産を増やしているので、円安の恩恵は少ない。むしろ為替の急変動による景気への影響が心配」と話す。黒田日銀は総スカンになってきた。経済評論家の斎藤満氏が言う。

「政府内からも黒田総裁に対する不満が出ている。日銀内でも腫れ物に触る状態だそうです。民間企業のサポートもなくなり、もはや裸の王様。来年4月が任期ですが、それまで持たないのではないか。黒田さんは早く交代した方がいい。ここまで円安が進むと、物価高や所得の海外移転など日本全体のコストの方が、利上げによる弊害のコストより安上がりです。経済対策なら金融を引き締めて円高にする方が手っ取り早い。新しい布袋に新しい酒を入れるしかありません」

頑として持論を曲げない黒田氏は最近「日本橋のプーチン」と呼ばれているとか。「本人のプライドを傷つけないように、健康上の理由で、辞めてもらうプランもある」(金融関係者)というが、さて、黒田氏は首を縦に振るのか。


2022年3月31日木曜日

コピペ 「ロシアもウクライナも両方悪い」は不適切。細谷雄一教授の連続ツイートが「WEBで読める決定版と言える論考」と反響 ハフポスト日本版

ウクライナ侵攻に関して「ロシアもウクライナも両方悪い」とする国内の一部の人の主張は「不適切」。国際政治学者の細谷雄一教授が3月26日、連続ツイートで指摘したことがSNS上で大きな注目を集めている。

30日現在、最初の投稿だけで2万件を超える「いいね」が集まったほか、「極めて明快」「理路整然として分かりやすい解説」「WEBで読める決定版と言える論考」と反響が広がっている。

■れいわ新選組は「あくまで中立」を日本に求める。鈴木宗男氏は「ウクライナにも責任」

ウクライナ侵攻をめぐっては、日本の政治家や知識人の一部から「戦争はどちらも悪い」などとして侵攻したロシアだけでなく、侵攻されたウクライナの側にも問題があると指摘する声が一部で出ている。

山本太郎衆院議員が率いるれいわ新選組は、ロシアを非難する3月1日の国会決議に反対した上で、「ロシアとウクライナどちらの側にも立たず、あくまで中立」であることを日本政府に求めた。

また、日本維新の会の鈴木宗男参院議員は13日、「原因をつくった側にも責任がある」と述べ、ウクライナの対応を批判している。

■「侵略から国民の生命を守るために自衛的措置をとる行動は、合法であり正当な行動」と細谷教授

こうした動きに関して、国際政治学者として知られる慶應義塾大学の細谷雄一教授(@Yuichi_Hosoya)は26日、「なぜ『ロシアもウクライナも両方悪い』という議論が適切ではないのか」から始まる連続ツイートをした。

ロシアの軍事侵攻について「国際法を無視した侵略的な武力攻撃、さらには無差別な一般市民の殺戮は悪」と断じた。一方でウクライナの反撃に関して「侵略から国民の生命を守るために自衛的措置をとる行動は、合法であり正当な行動」と指摘した。

その上で「あらゆる戦争が悪であると述べることは、正しいようでありながらも、20世紀の国際法と国際的規範の歩みを全否定すること」と説明。「情緒的及び感覚的に『戦争はどちらも悪い』と論じることは適切ではないと考えている」と綴った。

■細谷教授の連続ツイート全文

なぜ「ロシアもウクライナも両方悪い」という議論が適切ではないのか。それは国際社会にもルールや規範があるから。ロシアの行動は、国連憲章2条4項の国際紛争解決のための武力行使を禁ずる国際法違反。ウクライナの行動は、同51条の個別的自衛権行使に基づくもの。国連総会も日本政府も、それに賛同。

ウクライナにネオナチがいるとかゼレンスキー大統領に問題があるとか、そういったプーチンや反米親露のメディアや知識人の主張に耳を傾ける前に(基本的に武力行使禁止の免責条項にはならない)、まずは国際法上違法性の高いロシアの武力攻撃が、どういう論理で合法性の担保が可能か考えるべきでは。

あらゆる戦争が悪であると述べることは、正しいようでありながらも、20世紀の国際法と国際的規範の歩みを全否定すること。道徳的な高みになって、「あらゆる戦争は悪であってどちらが正しいというわけではない」と論じることは、20世紀の平和への努力を蹂躙すること。

国際法を無視した侵略的な武力攻撃、さらには無差別な一般市民の殺戮は悪であるが、そのような侵略から国民の生命を守るために自衛的措置をとる行動は、合法であり正当な行動であるということを理解してほしい。だからウクライナの行動が国際的に支持され、国際社会から支援されている。

これらの前提を知らずしてか、無視してか、「ロシアもウクライナも、戦争をしているのはどちらも悪いのであって、片方を支持するべきではない」というのは、国際的には全く共感されず、単なる国際法の無知とされてしまう。

もちろんより重大な問題として、常任理事国が拒否権を持ち、ロシアの妨害で国連安保理決議が採択されないこと。だからこそ、ゼレンスキー大統領は日本での演説で、国連改革の必要を解き、イギリス政府は国連安保理からのロシアの除外を求めている。現状の国際社会は完璧ではないが、法と規範も存在。

とはいえ、もちろん、国際法は「白と黒」で分かれているのではなく、多くのグレーゾーンがある。また、冷戦後の30年間で、アメリカが国際法や国際的な規範を踏み躙るような行動を幾度もこない、アメリカへの不信感や、国際法の信頼性が大きく後退したのも事実だと思う。その隙間をついたのがプーチン。

なので今回のロシアの行動を放置すると、国際法や国際的規範に基づいた国際秩序が瓦解すると思う。そうなれば、「法の支配」ではなくて核兵器の数によって国際紛争が解決される時代へ。アメリカ、ロシア、中国がこれまで以上優位に立ち、日本の主張は悉く無視され主権と利益が侵害されるはず。

言い換えれば、アメリカもロシアも中国も自らの圧倒的な数の核戦力に基づく軍事力で自国の主権や利益を守れるが、そうでない中小国はウクライナの例のように、自国の主権や利益を守れなくなる。そうなれば、世界中が核開発競争になる。そして平和国家の日本の主権と利益は蹂躙され続けるだろう。

結論。なので私は、情緒的及び感覚的に「戦争はどちらも悪い」と論じることは適切ではないと考えている。また、テレビなどのメディアに携わる方、発信する方も、そのような国際法上の武力行使の合法性をぜひ理解した上で主張してほしいと思う。言論の自由のある日本では多様な主張が可能だが。

■細谷教授との一問一答。「中国が台湾を武力統一しても『両方悪い』となりかねない」

ハフポスト日本版では、細谷教授に今回の連続ツイートをした経緯を取材した。

細谷教授は、まずロシアの行動が「国際秩序の根幹を揺るがす」ものだったからだと振り返った。この行動を放置する言動が広まれば、「北朝鮮が韓国を侵略しても、中国が台湾を武力統一しても『両方悪い』となりかねない」と警告した。

今回の連続ツイートは最初の投稿だけで30日現在、2万件を超える「いいね」と8000件を超えるリツイートがされた。これに関して、細谷教授は「多くの方にご覧頂いていることは、とても有り難いこと」として感謝を述べた。

反響の背景について「戦争中は、交戦国の双方が自国に都合の良いプロパガンダを発信する傾向がありますので、多くの方はそのようななかで、バランスのとれた見解を求めているのだと感じています」と分析している。

詳しい一問一答は以下の通り。

—— 3月26日に「ロシアもウクライナも両方悪い」という議論に関する連続ツイートをした背景には何があるでしょう?

20世紀の国際社会は、戦争違法化の努力を蓄積して、国際連盟規約(1919年)、パリ不戦条約(1928年)、国連憲章(1945年)と、着実な歩みを見せてきました。また、ロシアはウクライナの領土保全と国境線を尊重するというかたちで、1994年のブダペスト覚書、そして1997年のロシア・ウクライナ友好協力条約を締結しました。

2014年のロシアによるクリミア半島の併合や、今年のウクライナへの軍事侵攻は、それらの国際的な合意を反故にするものであり、国際秩序の根幹を揺るがす行動です。

これを放置すれば、これからたとえば北朝鮮が韓国を侵略しても、中国が台湾を武力統一しても、「両方悪い」となりかねず、武力攻撃のハードルが下がります。そのようなことを、日本が認めるべきではないと考えました。

—— 鈴木宗男参院議員は、ロシア軍の侵攻は「ウクライナにも責任」があると主張。れいわ新選組は、日本の立場を「ロシアとウクライナどちらの側にも立たず、あくまで中立」にするべきと訴えています。日本の政治家・政党がこうした主張をすることをどう受け取っていますか?

「ウクライナにも責任」があるという点については、もちろん対立が生じたときには、一般論として片方が100%悪いということはないのだろうと思います。しかしながら、「ウクライナにも責任」があることは、ロシアの軍事侵略を免責するものにはなりえません。

他方で、侵略国と被侵略国の区別を付けず「中立」であるとして、戦争は「両方悪い」ということであるのならば、そもそも第二次世界大戦でのナチス・ドイツの侵略や、日本の戦争責任についてもすべて免罪することになりかねず、戦後秩序の根幹が崩れます。

ニュルンベルク裁判も、東京裁判も、「侵略国」に責任があるとしているので、その正当性への批判があり得るにせよ、「武力による威嚇や武力行使」を禁止してきた20世紀の国際社会の歩みについての、あまりにも無感覚で無責任な発言といわざるをえません。そこに危惧を感じます。

—— ウクライナ侵攻の原因について、れいわ新選組は「米欧主要国がソ連邦崩壊時の約束であるNATO東方拡大せず、を反故にしてきたこと」を挙げています。こうした主張をどう捉えていますか?

これについては、すでに色々なところで書いてきましたが、国際社会での拘束力のある約束は「署名がある明文化された合意」である必要があります。

確かに1990年2月にベイカー米国務長官は、それに近い発言を会議中に発した記録が残っていますが、会議での発言の記録全てが自動的に国際法上の拘束力のある合意にはなりません。

ですので、それをもって「約束を反故にした」というのは、複雑な外交の歴史についてのあまりにも安易で、ロシアにとっての都合の良い歪曲といわざるをえません。れいわ新選組のような、適切に背景を理解しないような中途半端な歴史の「利用」は危険です。

—— 今回のツイートには2万件を超える「いいね」と8000件を超えるリツイートがされています。こうした反響をどう感じていますか?

多くの方にご覧頂いていることは、とても有り難いことと感じています。同時に、戦争中は、交戦国の双方が自国に都合の良いプロパガンダを発信する傾向がありますので、多くの方はそのようななかで、バランスのとれた見解を求めているのだと感じています。

SNSというメディアの性質もあり、私自身も十分に情報があるわけではないなかでの暫定的な発信にならざるをえませんが、ヨーロッパの国際政治史をこれまで研究してきた立場から、やや広い視野から自らの考えを伝えていければと思います。


2022年3月26日土曜日

コピペ 逃げまくる安倍元首相しれっと“ウクライナ派”に転向!赤っ恥「ロシア外交失敗」は語らず 日刊ゲンダイDIGITAL

「蛮行は許さない」

メディアの取材から逃げまくっていた安倍元首相が24日、ようやくカメラの前で口を開いた。

何から逃げていたのかというと、赤っ恥アベ対ロ外交の"落とし前"だ。ウクライナ侵攻を理由とする日本の経済制裁に反発したロシアが21日、北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉を中断すると発表した。これを受け22日、在任中にプーチン大統領との"蜜月"で交渉を進めてきた安倍元首相に記者団が取材要請したが、「時間が取れない」として応じなかったという。

23日のウクライナのゼレンスキー大統領の国会演説の際も、安倍元首相は会場の後方にいて、終了後、メディア対応を避けるように早々と帰ってしまったようだ。

で、24日の安倍派の定例会合での冒頭の発言となったわけだが、驚いたことに安倍元首相は、「ゼレンスキー大統領とは2019年に来日した際に会談した」「その前の大統領とは5回会談した」などウクライナとの"親密度"をアピール。ゼレンスキー演説に日本中が沸いた翌日にちゃっかり転向するとはア然だ。

一方で、ロシアとの平和条約交渉が事実上の白紙となったことには一言も触れずじまい。「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」という今となっては恥辱のフレーズは黙殺したいらしい。

重すぎる負の遺産

「4島から2島返還に勝手に舵を切り、プーチン大統領との"個人的信頼関係"をアピールし、自分のレガシーにしようとして失敗した。自らの責任について何も語らないのはおかしい」(永田町関係者)

領土問題解決と平和条約締結に向けた「新しいアプローチ」として進めた8項目の経済協力も頓挫だが、ロシア絡みのエネルギー事業では、対ロ制裁への対抗手段としてロシアが日本を含む「非友好国」向けの"奇策"を打ち出した。企業が天然ガスを購入する際に「ルーブル払い」を要求してきたのだ。

「中央銀行が外貨準備としてルーブルを持っていることはまれです。金融制裁の尻抜けにならないようにルーブルを調達するのも難しい。ロシアのLNG(液化天然ガス)の権益を手放したくない商社も日本政府にとっても悩ましい」(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)

安倍元首相の"負の遺産"がこの国に重くのしかかっている。


2022年3月8日火曜日

コピペ ウクライナ侵攻、核の恫喝…「プーチン増長」に加担したのは誰? 対ロシア「安倍外交」の苦すぎる“教訓”

 このところ日本国内でも「核」が話題です。

 アメリカの核兵器を受け入れ国が共同運用する「ニュークリア・シェアリング(核兵器の共有)」。安倍晋三元首相が「議論をタブー視してはならない」とフジテレビの番組で発言した(2月27日)。

「核」の問題、新聞はどう報じた?

 新聞はどう伝えたか。産経新聞と東京新聞が社説で扱っていた。それぞれ締めの言葉を紹介します。

 産経は、

《非核三原則の墨守で日本の安全保障が揺らぐなら見直しが必要になる。核共有も含め、日本をめぐる核抑止態勢が万全かどうか率直に議論する時期にきている。》(「主張・核恫喝と『核共有』 国民守る議論を封じるな」3月1日)

 東京は、

《日本が核共有すれば、核軍拡競争をあおり、核攻撃の口実を与えることになる。今必要なことは、非核三原則を含む「平和国家」の歩みをより強固にすることではないか。冷静な議論を望みたい。》(「社説・核共有発言 非核三原則否定するな」3月2日)

安倍元首相のプーチン外交とは何だったのか

 政治家の反応はどうか。

『自民、核共有「議論の必要ある」 維新同調、立・共は反対』(時事ドットコム3月6日)

 6日のNHK番組で、自民党や日本維新の会が議論の必要性を訴えたのに対し、立憲民主、共産両党などは反対した。

 では与党の反応を詳しく見てみよう。毎日新聞(3月2日)によると自民党の福田達夫総務会長は「議論は回避すべきではない。国民を守るならどんな議論も避けてはいけない」と安倍氏の発言を支持。高市早苗政調会長は三原則のうち「持ち込ませず」について「国民の安全が危機的な状況になったときに限り、例外をつくるかどうかの議論は封じ込めるべきではない」と言及。

 こうしてみると安倍氏の発言がきっかけで「議論をすることはいいじゃないか」という言葉をよく見かける。まったくその通りです。どんどん議論すればいい。まず安倍氏のプーチン外交とは何だったのか? から議論すべきだ。あの件を調べると「議論の大切さ」に行き着くからです。

プーチンの"アドリブ"に困惑の笑みを浮かべて…

  前回の当コラム で安倍外交を振り返ってみて興味深かったのは2018年に安倍氏はプーチンとのアドリブ対決に敗れていることだった。討論の場で安倍氏が北方領土問題についての見解を尋ねたらプーチンに「あらゆる前提条件をつけず、年末までに平和条約を結ぼう」などと切り返され、安倍氏は困惑したような笑みを浮かべるだけだった。

 その結果、

「安倍政権は北方領土問題を政治利用して、逆にロシアに足元をみられ、利用された。経済協力を優先し、領土問題は棚上げどころか、後退してしまった」(中村逸郎筑波大教授(ロシア政治) 朝日新聞2019年6月3日)

 安倍氏と自民党はここから検証すべきではないだろうか。まさに「議論をタブー視してはならない」のである。安倍外交がプーチン増長の一端を担っていなかったか、このお題からまず「共有」「シェア」して議論したほうがいいと思う。

安倍元首相の訪露をめぐる"伏線"

 さらに2018年のアドリブ対決の直前を調べてみるとこんな伏線もあった。あのときは自民党総裁選の最中であり、安倍氏の相手は石破茂氏だった。安倍氏はモリカケ問題を突かれるのが嫌で石破氏との論戦を避けたという見方もあった。

《今回の総裁選期間中、首相は9月11〜13日に訪露する予定で、その間は党主催の立会演説会などは中断される。石破氏の陣営には、「事実上の選挙期間の短縮だ」との不満がある。》(読売新聞2018年8月22日)

 つまりこういう流れだ。石破茂との議論回避→ロシア訪問へ→プーチンにガチの議論を仕掛けられる……。

 議論を避けていると最終的には国益を損なう危険性もあるというお手本である。やはり常日頃から議論をしたほうがいい。「議論をタブー視してはならない」につくづく賛成です。

 さて岸田首相です。地元の中国新聞の質問に書面で答えていました。

『非核三原則「堅持」を強調 岸田首相本紙書面インタビュー 露の核威嚇「許されぬ」』(中国新聞デジタル3月6日)

 安倍氏が核共有政策の議論を「タブー視すべきではない」と発言して同調の動きが出ていることに対し、

《首相は、「持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則を「堅持していく」姿勢を強調。「原子力利用は平和目的に限ることを定めている原子力基本法をはじめとする法体系との関係から認められない」と指摘する。》

「核軍縮」をライフワークに掲げているが…

 その一方で核兵器禁止条約に背を向ける日本政府のスタンスを改める気はないのかと問われると相変わらずフワフワだった。

 岸田文雄首相は核軍縮を「ライフワーク」に掲げているが首相就任時点でツッコまれていた。

《だが、その本気度が早くも疑われている。象徴的なのが、1月に発効した核兵器禁止条約への態度だ。開発から使用、威嚇までを禁じた国際条約だが、米国の「核の傘」に依存する日本は批准していない。》(毎日新聞社説・ 2021年11月9日)

 首相になった今こそ「核廃絶の大きな構想を示し、実現に向けて戦略的な外交を進める時ではないか」と問われていた。ビジョンが見えない「岸田ビジョン」。これまで安倍氏の影響を避けられなかった岸田首相だが「核」問題では違いを見せる機会となるのか、それともまた飲み込まれていくのか。結局岸田首相に焦点が当たってきた。本人は何もしていなくてもいつの間にか注目されてしまういつもの岸田マジックです。

岸田首相の「もう一つの急所」

 岸田首相にとって「地元・広島」は急所でもあるようだ。核のほかにカネも注目されている。

『「罪の意識みじんもない」 起訴相当の広島市議5人が反論会見』(朝日新聞デジタル3月2日)

 2019年参院選をめぐる河井案里&河井克行元法相による買収事件。検察審査会が「起訴相当」と議決した広島市議のうち5人が連名の談話を発表。

《談話で5人は「市民県民から奇異に映るかもしれないが、長年少なくとも広島県広島市においては儀礼的な(金銭の)贈呈が行われていた」「現金を受領したのは何故か? との問いには『それは普通のことだから』という答えになる」などとし、お歳暮などに近い金で買収にあたるとの認識はなかったと主張した。》

 うわ……。

 いろいろ「共有」したい議論です。

(プチ鹿島)

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