2022年7月31日日曜日

コピペ 文春オンライン 《スクープ映像入手》旧統一教会のフロント組織「勝共連合」会長が安倍元首相との“ビデオ出演”交渉の裏話を激白

「朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子(ハン・ハクチヤ)総裁をはじめ、皆様に敬意を表します」

 旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)のフロント組織UPF(天宙平和連合)主催の「神統一韓国のためのTHINK TANK 2022希望前進大会」で、安倍晋三元首相(享年67)がおこなった基調講演(ビデオメッセージ)。安倍氏は冒頭のように発言し、旧統一教会トップの韓鶴子を持ち上げて見せた。

 今年4月、この「ビデオメッセージ」を見たのが山上徹也容疑者だ。この安倍氏の姿を見て、「殺すしかない」と暗殺の決意を固めたと供述している。

 今回、筆者が入手した映像は、2021年10月17日に統一教会松濤本部・渋谷教会で行われた梶栗(かじくり)正義・UPF-Japan議長・国際勝共連合会長による日曜礼拝の説教「神のかたち」を収めたものだ。この映像の中で梶栗氏は、ひと月前の9月12日に韓国で開かれた「希望前進大会」に安倍氏がビデオ登壇した裏側を明かしていた。

梶栗氏の説教映像「元首相3人へもオファーした」

 説教の冒頭、「去る9月12日の希望前進大会においてとんでもないサプライズがあった」と切り出した梶栗氏。彼は統一教会や国際勝共連合の会長を歴任した故梶栗玄太郎氏の長男で、UPF-Japan議長の他、国際勝共連合や世界平和連合の会長を兼任するエリート2世幹部だ。

 

「実際に9月12日以降、私たちは今後の信頼関係を守るためにいろいろと気を遣うのですが……」としながら、梶栗氏は本題に入った。

 昨年夏ころ、各国首脳クラスのブッキングが決まる中、梶栗氏は日本からの登壇者が中々決まらずストレスを感じていたとしてこう明かす。

「私とてアプローチをいくつかしておりまして、その難しさをずっとお伝え申し上げている。ただ、決まらないものだから、どういうトーンになってくるかというと、日本においてそれを成すことがいかに難しいかという言い訳じみた報告になっているわけですよ」

 元首相3人へのオファーしたものの、そのうちのひとつの事務所からはこう告げられたという。

「宗教団体のフロント組織でしょ?」

「結局あなたたちはわたくしどもの先生を宣伝材料に使いたいだけでしょ? 利用したいだけでしょ? あなたたちに利することがあって私どもの先生に利することはいったい何があるんですか? UPFと言ったってそんなのは家庭連合・宗教団体のフロント組織でしょ?」

 フロント組織を隠れ蓑に政治家を広告塔として布教活動に利用してきた旧統一教会に対する厳しい批判だが、このことを梶栗氏が教団幹部に告げたところ、その幹部から返ってきたのは、「実際その通りだしな」という言葉だったと明かしている。

 けっきょく3人の元首相からは断られたものの、世界宣教本部の尹(ユン)ヨンホ本部長から、トランプ前大統領の出演が決まったことを告げられたうえで、「例の取り組み」を始めるよう指示される。その「例の取り組み」こそ、安倍氏のブッキングだった。

 梶栗氏は、安倍氏との間に「ずっと温めてきた信頼関係」があると誇ってみせる。実は昨年春、安倍氏との間でこんなやりとりをしていたという。

 梶栗「これ先生、もしトランプがやるということになったら、やっていただかなくちゃいけないが、どうか」

 安倍「ああ、それなら自分も出なくちゃいけない」

 梶栗氏は、韓総裁に手紙でこのやり取りを伝えていたため、尹本部長から指示されたのだ。梶栗氏は再度説得に動き、8月末に安倍事務所から「やりましょう」との承諾を得た。そして撮影は9月7日に決まる。

 元首相をブッキングした梶栗氏の自慢話は止まらない。

「あの皆さん、(安倍氏が講演で)語られた内容、覚えてますか? 本当に立派な内容を語られたんですよ。そこでね、言わんとされているのは、本当に私(安倍氏)が信頼し、ともに日本の再建のために信頼して一緒にできる団体はどこか、というね。こういう角度から私たちに対する信頼を深めてきたと」

 そして梶栗氏は、安倍氏との信頼関係は「一朝一夕の話ではない」と強調して、自分がビデオ撮影のあと安倍氏を見送る際に見た「霊界の後押し」について語り始めた。

「8年弱の政権下、6度の国政選挙で……」

「(撮影が)終りまして、玄関からお送りするときに、私は深々と頭を下げました。本当にありがとうございましたと。ところがね、私の横に梶栗玄太郎と久保木修己(統一教会・国際勝共連合、初代会長)が一緒に頭を下げているんです。あ、いつの間にいたんだという感じで。

 そしたら、先方も深々と頭を下げているんです。その横に岸(信介)先生と安倍晋太郎先生がね、深々と頭を下げているんです。もう私は鳥肌もんだったです。過去、現在、未来という時世が編み上げられた形で、奇跡的な瞬間は実現しました」

 その光景を斜め上から故文鮮明氏が見守っていたという。

「お父様(文鮮明氏)が腕を組んでニッコニコニコニコされてんですよ。もう私もね、鳥肌もんだったんです」

「この8年弱の政権下にあって6度の国政選挙において私たちが示した誠意というものも、ちゃんと本人(安倍氏)が記憶していた。こういう背景がございました」

 教団のトップは、表向き事件後に会見を開いた田中富広会長とされているが、筆者は最高幹部2世である梶栗氏が実質的なトップとみている。安倍元首相が暗殺されるきっかけとなったビデオメッセージの依頼主だと梶栗氏が認めていたことは少なくない波紋を呼びそうだ。

 鈴木氏によるさらに詳しいレポートは、梶栗氏の約20分にわたる ロング・バージョン映像 とともに「文藝春秋digital」に公開中だ。

 また、8月10日発売の「文藝春秋」9月号には、安倍元首相と統一教会との本当の関係を徹底究明したジャーナリスト森健氏と本誌取材班による深層レポートが掲載される。

(鈴木 エイト/文藝春秋)


2022年7月26日火曜日

コピペ 安倍元首相銃撃、消えた弾丸 致命傷を与えた銃弾がいまだ見つからないとの情報 自民・青山議員が告発「貫通なし、司法解剖でも未確認」 zakzak

安倍晋三元首相が、参院選の街頭演説中に銃撃を受けて死亡した事件をめぐり、安倍氏に致命傷を与えた銃弾がいまだに見つかっていないとの情報が浮上した。救命措置を担当した医師も事件当日に語っていたが、自民党の治安・テロ対策調査会で20日、警察庁の担当者が「銃弾はなかった」と語ったというのだ。この証言を伝えた同党の青山繁晴参院議員(69)のユーチューブ動画「消えた銃弾」は、25日朝時点で36万回の再生回数となっている。

20日に非公開で開かれた自民党治安・テロ対策調査会には、警察庁の警備局長や捜査1課長、経産省の職員らが出席し、事件について説明があったという。青山氏は、銃弾の弾道などについて質問した。

動画によると、警察庁側は、安倍氏について銃弾が身体を貫かず、体内にとどまっている傷「盲管銃創」が確認されたと説明した。

このため、青山氏が「それでは安倍氏の体内に銃弾は残っていたのか」と聞いたところ、警察庁側は「残っていなかった」と答えたという。青山氏が「(銃弾を)捨てたのか」と確認すると、警察庁側は「貫通していないが、銃弾はなかった」と返答したという。

確かに、事件当日の8日、安倍氏が搬送された奈良県立医科大学付属病院で、救命措置を担当した教授は同日夕の記者会見で、「手術しているときに弾丸は確認できなかった」「銃創が2つあった」と語っている。

奈良県警はその後、徹底的に捜査しているはずだが、まだ銃弾は見つかっていないということなのか。

安倍氏を襲撃した山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=は、警察の取り調べに対し、「一度に6発の弾丸が発射される仕組みだった」と説明しているという。発見されたカプセル状の物体に弾丸6発を入れて発射する構造だった可能性が高い。

青山氏は注目の動画で、「(警察側に銃弾については)丸薬のような小さな丸いもの(と確認した)」「警察が噓を言っているとは思わない」「警察側も(銃弾が見つからずに)頭を抱えているのではないか」「(死亡後の)司法解剖で見落とされることはあり得ないので、それ以前の段階で紛失したのではないか」「陰謀論とは別にしても事件には未解明な部分がある」などと見解を示している。


2022年7月10日日曜日

コピペ 【独自】安倍元首相を撃った山上徹也が供述した、宗教団体「統一教会」の名前  現代ビジネス編集部

安倍氏と統一教会の接点

安倍晋三元首相(享年67)を街頭演説中に銃撃し、殺害した山上徹也容疑者(41歳)の供述が、少しずつ明らかになってきている。大手メディアが報じない供述の内容を、以下、明かそう。

山上容疑者は「宗教団体のメンバーを狙おうとしたが、難しいと思い、安倍元総理を狙った」と報じられてきたが、この宗教団体は、旧・統一教会(世界平和統一家庭連合)である。かねてより霊感商法や集団結婚で話題になってきた新興宗教だ。

山上容疑者は「自分の母親が統一教会の信者で、安倍晋三が統一教会と親しいと知って狙った」と供述している。

なぜ山上容疑者は、統一教会と安倍氏と接点があると考えたのか? 統一教会系の政治団体「国際勝共連合」は、1968年に創設された保守系グループであり、自民党の保守系議員とも密接な関係があると言われる。ネット上では、かねてより安倍氏と勝共連合の関係が取り沙汰されてきた。

統一教会と敵対関係にある日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」では、昨年9月12日、旧統一協会系の天宙和連合(UPF)の集会に安倍氏がオンラインで出席し、「今日に至るまでUPFとともに世界各地の紛争の解決、とりわけ朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁をはじめ、皆さまに敬意を表します」と発言した模様を報じている。

保守系政治家の雄であった安倍氏と統一教会との接点は、かねてより永田町関係者では公然の秘密だった。たとえば安倍氏と近いある参議院議員の場合は、「統一教会丸抱え」と言われるほどの密接の関係にあり、統一教会幹部も「あの議員はうちの票で当選できている」と認めるほどだった。

山上容疑者の自宅では拳銃2丁以上が押収され、爆破物を複数製造していたことも明らかになった。自宅のワンルームは火薬の匂いが立ち込め、さながら町工場のように、爆発物などの製造に使う薬品、鉄くずなどが散乱していたという。

「もともと爆発物で安倍氏を殺害しようとして製造したが、これでは無理だと銃に変更し、今年の春には完成させたと供述している。

今回使用した銃は、2つの鉄パイプを粘着テープでつないだものだった。二度発砲ができるもので、激しい殺意が見られる。山上容疑者も、殺害するつもりだったと物静かに語っている」(捜査関係者)

20年前の母親の破産

「統一教会と安倍が親しいので狙った。殺してやると銃を持ち出した。ネットで毎日、参院選の予定を調べていて、奈良にきたのでチャンスだと思った」

「政治的な意味合いで狙ったのではない」

「自宅でこれまで、拳銃、爆発物など複数作っていた。インターネットなどから、調べて作った」

などと山上容疑者は供述しているという。なぜ統一教会に恨みを燃やしたのか、今のところは供述からは明らかになっていない。

ただ山上容疑者の母親がかつて統一教会の信者であり、大量の寄付をしていたこと、おそらくはそれが理由で2002年8月21日に破産宣告を受けていることが明らかになっており、家族が崩壊したことへの何らかの恨みを統一教会と安倍氏にぶつけた可能性がある。

捜査関係者が語る。

「母親は熱心な統一教会の信者で、今も現役のようだ。山上容疑者は母親と統一教会の関係が家庭崩壊につながったと憎悪を募らせ、犯行に及んだと供述している。母親については調べを進めているが、かなり熱心な信者であったとみられる。

犯行前日には、安倍氏が岡山県で演説をすると知り、追いかけて行っている。パソコンやスマホには拳銃、爆発物を検索した履歴がかなりある。計画的な銃撃とみられるが、意味が通じない供述もある」

自民党幹部は語る。

「最大派閥、安倍派を牛耳る安倍氏が亡くなった、次のリーダーがはっきりしない安倍派は迷走するかもしれない。これまで安倍派だった下村博文、西村康稔、世耕弘成、萩生田光一といった有力者は、みな安倍氏がいるから大人しくしていた。だが、その軛が外れると大変だ。

岸田政権の誕生は安倍氏と麻生氏のタッグのおかげだったが、そこにひびが入れば、岸田氏もウカウカしていられない状況になる。参院選は安倍氏の銃撃で同情票がくるので圧勝だろうが、党内抗争になる可能性がある」

不安のおさまらないなか、10日の投開票日はどうなるだろうか。


2022年6月21日火曜日

コピペ 安倍元首相が防衛次官の交代人事に激オコ! 岸田首相に直談判もあえなく却下される 日刊ゲンダイDIGITAL

霞が関は人事の季節だが、防衛省事務次官の交代劇が波紋を広げている。

17日の閣議で防衛省の島田和久次官の退任人事が正式に決まったことは、政界で驚きをもって受け止められた。岸田首相が安倍元首相にケンカを売ったとみられているのだ。

第2次安倍政権で首相秘書官を約6年半も務めた島田氏は、2020年8月に次官就任。自他ともに認める安倍の腹心だ。安倍が主張する「防衛費のGDP比2%」の旗振り役でもある。年末に向けて、国の外交・防衛政策の基本方針となる「国家安全保障戦略(NSS)」や「防衛計画の大綱」など戦略3文書の改定も主導してきた。

「特にNSSは9年ぶりの改定で、島田氏の年末までの続投は既定路線とみられていた。安倍元首相の実弟である岸防衛相も、3文書や重要政策の継続性を理由に島田氏の留任を5月ごろから官邸に打診していました。しかし、官邸は『次官は2年間が通例』として交代を押し切ったのです」(防衛省関係者)

産経新聞(18日付)によれば、安倍も16日に岸田首相を議員会館の自室に呼びつけ、島田氏の退任人事を再考するよう迫ったという。それでも岸田首相の答えは「ノー」で、人事は覆らなかった。

後任の鈴木敦夫防衛装備庁長官は、島田氏と同期で、防衛省で同期が2代続けて次官になるのは初めて。また、"上がりポスト"である装備庁長官からのスライドも初めてと異例ずくめ。何としても島田氏を交代させるという執念すら感じる。

「次官交代によって、戦略3文書の方向性が変わる可能性がある。安倍さんが党内を主導してきた防衛費増額や反撃能力保持の議論も尻すぼみになるかもしれません。面白くない人事に安倍さんは『あり得ない』と激怒していたそうで、総理との対立が先鋭化しかねません」(自民党関係者)

次は日銀の黒田総裁?

岸田首相はかねて「参院選に勝てば人事は好きなようにやる」と周囲に話しているという。昨年の総裁選でも、首相になってやりたいことは「人事」と答えていたから、よほど人事に思い入れがあるのだろう。

党内では、参院選後には岸田首相がいよいよ「黒田切り」に動くという見方もある。日銀の黒田総裁を交代させて、アベノミクスから明確に転換するというのだ。

このところ安倍元首相が「次の総裁もしっかりとしたマクロ経済路線でやってほしい」などと日銀総裁人事にやたらと言及するのも、岸田人事を牽制するためだろう。安倍外交もアベノミクスも全否定されたら何も残らない。安倍元首相の怒りと焦りは相当なものがあるはずだ。


2022年6月7日火曜日

コピペ 日銀・黒田総裁「揺るぎない姿勢で金融緩和継続」 物価上昇受け 毎日新聞

 日銀の黒田東彦総裁は6日、東京都内で講演し、食料品などの値上げが国内で相次ぐ状況について「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」との見方を示した。ガソリンなどのエネルギー価格の高騰により国民の負担感は強まっており、批判を呼びそうだ。

 黒田総裁は講演で、「ひとつの仮説」と前置きしつつ、家計が値上げを受け入れ始めたのは、新型コロナウイルス禍の行動制限により家計の貯蓄が増えたことが要因となった可能性があると指摘した。その上で「日本の家計が値上げを受け入れている間に、良好な経済環境を維持し、賃金の本格上昇につなげていけるかが当面のポイントだ」と語った。

 4月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は、前年同月比で2・1%の上昇となり、日銀が物価上昇の目標とする2%を上回った。ただ、黒田総裁は「エネルギー価格の大幅上昇などにより一時的に(目標水準に)達した」と指摘。現在の大規模な金融緩和については「金融引き締めを行う状況には全くない。揺るぎない姿勢で金融緩和を継続していく」と強調した。

 一方、6日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=130円台で推移するなど歴史的な円安傾向は続き、エネルギーや穀物の輸入価格などを押し上げている。黒田総裁は「我が国経済全体として見れば、プラスに作用する可能性が高い。大事なことは円安により収益が改善した企業が賃金を引き上げるなど前向きな循環が強まっていくことだ」との考えを改めて示した。【杉山雄飛】


2022年5月18日水曜日

コピペ 「日テレに“天下り”」 元内調トップで安倍氏側近、北村滋・元内閣情報官の転身で波紋 NEWSポストセブン

安倍政権時代に「官邸のアイヒマン」と呼ばれた大物警察官僚の北村滋氏が日本テレビホールディングス(HD)と子会社の日本テレビ放送網の監査役に天下り予定であることが波紋を広げている。日本テレビHDが役員異動として発表した。就任は6月29日になる。

北村氏といえば、警察庁でスパイや国際テロ対策などを担当する外事畑を歩き、第1次安倍内閣では首相秘書官を務めた。その後、兵庫県警本部長や外事情報部長などを歴任して民主党政権末期に内閣情報調査室トップの内閣情報官に就任し、第2次安倍内閣が発足するとそのまま留任、足かけ8年にわたり内閣情報官として内調を仕切った。

「官邸のアイヒマン」の異名は、この内閣情報官時代に内調の情報力を駆使して数々の官邸がらみのスキャンダルの"火消し"に動いた手法に対し、それを警戒するメディア側がそう呼び始めた経緯がある。

その一つが安倍政権を揺るがせた加計学園問題だ。同学園の獣医学部新設計画をめぐっては、内閣府から「総理のご意向」と伝えられたという文部科学省の経緯確認文書の真偽が争点となり、前川喜平・元文科事務次官の「文書は本物」という証言で官邸は窮地に追い込まれた。

 そのタイミングで読売新聞が前川氏の「出会い系バー通い」をスクープし、証言者の前川氏はスキャンダルにさらされた。

 当時、この「出会い系バー通い」は警察が情報をつかみ、北村氏が仕切る内閣情報調査室ルートで官邸にあげられ、官邸からリークされたものとの見方が様々なメディアで報じられ、北村氏の情報収集力の高さを物語る"伝説"のひとつとなっている。

 北村氏は安倍晋三・元首相や菅義偉・前首相の信頼が厚く、2019年には安全保障の司令塔を担う国家安全保障局長に抜擢。菅前政権まで務めた。国家安全保障局長時代には当時のトランプ米大統領、プーチン・ロシア大統領と相次いでサシの会談をするなど官僚としては異例の外交手腕を見せたことでも知られる。文字通り安倍—菅長期政権を陰で支えた「官邸官僚」の1人だ。

 一方の読売・日本テレビグループはこれまで大物財務官僚の天下りを受け入れてきたことで知られる。

 真砂靖・元財務事務次官は退官後、日本テレビHD社外取締役などを務め、現在は読売新聞グループ本社監査役。増税路線で知られた勝栄二郎・元財務事務次官は読売新聞東京本社非常勤監査役を務めたが、この6 月には北村氏と同時に日本テレビHDと日本テレビ放送網の取締役に就任する予定だ。

 しかし、同じ大物官僚の天下りを受け入れるにしても、国の財政を所管してきた財務官僚と警察官僚とでは意味が違う。ましてや「政府の情報機関」の"伝説のトップ"が大メディアの監査役に就任することは日本テレビの報道にどんな影響を与えるのか。

 メディア界には、「日テレの御用メディア化が一段と進むのではないか」(ベテラン政治記者)と衝撃を与え、岸田文雄・首相サイドは「安倍元総理へのメディアへの影響力が強まるのではないか」と警戒している。

 日テレに取材すると、「個別の人事につきましてはお答えしておりません」(広報部)とのことだった。


2022年4月28日木曜日

コピペ 日本が「ウクライナ感謝国リスト落ち」していた理由、“千羽鶴カルチャー”で空回り DIAMOND online

応援してきたのになぜディスられ、感謝もされない!?

日本人がこんな気持ちになる背景

「これだけ支援しているのにナチスと同じ扱いだわ、感謝もしないってのはちょっとひどいんじゃない?」

 ウクライナの「塩対応」にネットやSNSではそんな憤りの声があふれている。きっかけは、ウクライナ政府の公式Twitterがおよそ1カ月もの間、「ファシズム」の象徴として昭和天皇をヒトラーなどと並べた動画を投稿していたことだ。

 日本政府が正式に抗議をしたことで昭和天皇の画像の部分は削除されたが、さらに驚くようなツイートがあった。

 なんと今度はウクライナ外務省の公式アカウントが、ウクライナを支援している31カ国への感謝を述べる動画をアップしたのだが、何度見てもそこに「Japan」がなかったのだ。

 ご存じのようにこの2カ月、日本はロシアへの制裁に力を入れてきた。「人殺し」「日本から出てけ」などと在日ロシア人が脅迫や嫌がらせにあうほど、政府や国民が一丸となってウクライナを応援してきた。

 にもかかわらず、「感謝する国」の中に入っていない。この事実を前に、「打倒プーチン」「国際社会で協力してロシアを叩きのめせ!」と叫んでいた人々がなんだかビミョーな空気になっているのだ。

 ウクライナ大使館によれば「武器提供してくれた国に対する感謝」だそうだ。「軍の認識不足」を指摘するウクライナの方も多いが、これらの釈明にしっくりきていない人も多い。「感謝国」の中に、武器や弾丸の支援を拒否しているブルガリアや、トルコが入っているからだ。

 トルコはNATO(北大西洋条約機構)に加盟をしているにもかかわらず、ロシアへの制裁を拒否しており、現在まで良好な外交関係を維持している。民間企業はドローン兵器をウクライナに売っているが、国としては「武器を提供していない」というスタンスだ。また、4月18日にロイターが報じたところによれば、ウクライナ侵攻開始以降、10万人以上のロシア人がトルコで住民登録を申請している。その中にはプーチン政権を支える新興財閥・オリガルヒもいて、経済制裁の抜け穴になっているのだ。

 そんなロシアを支えるトルコに「感謝」が述べられているのに、ロシアへの制裁を強めて、ロシアの外交官を国外追放にまでした日本は、元ファシズム国家とディスられ感謝もされない。愛国心あふれる方でなくとも、モヤモヤしている人も多いのではないか。

 では、なぜこんなことになってしまうのか。

千羽鶴カルチャーのせい?

「思い」を尊重しがちな日本の文化

 憲法9条が悪い、日本の外交力・発信力の弱さのせいだ、などいろいろなご意見があるだろうが、本質的なところでは、先日大きな論争に発展した"千羽鶴カルチャー"が大きいのではないかと筆者が考えている。

 ご存じのない方のために説明をすると、ある団体がウクライナに千羽鶴を送る計画を公表したところ、「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏(西村博之氏)が自身のTwitterでこんな問題提起をしたのである。

<千羽鶴とか『無駄な行為をして、良い事をした気分になるのは恥ずかしい事である。』というのをそろそろ理解してもらいたいと思ってるのは、おいらだけですかね?>(4月16日)

 これを受けて、「戦争で逃げ回っている人たちが千羽鶴もらっても困るだけ」「相手の立場に立って、お金を送るのが一番」と共感する声も多くあった。筆者も東日本大震災の時に、避難所へ物資を届けにいったことがあるが、千羽鶴が山積みで放置されていたのを見たことがある。被災者の方たちが「気持ちはありがたいけど正直、迷惑」と困惑していたのをよく覚えているので、ひろゆき氏の言わんとしていることはよくわかる。

 その一方で、ひろゆき氏の意見に異を唱える人たちもいた。ワイドショーのコメンテーターの中には、「お金を送れというが、お金のない人でも何かしてあげたいと思ってはいけないのか」とか「平和を祈る気持ちは尊いものなので、それを否定するのはいかがなものか」などと擁護する人たちもいた。

 わかりやすく言うと、これが"千羽鶴カルチャー"である。日本には相手が何を欲しがっているとか、どんなことに困っているとかよりも、自分たちの「思い」を尊重しがちな文化がある。「もらう側」ではなく、完全に「あげる側」の論理が強いのだ。

 そんな"千羽鶴カルチャー"こそが、日本の国際貢献がイマイチ相手に伝わらない理由のひとつではないか。

「オレやってやったよ!」

日本の支援がウクライナの印象に残らない理由

 例えば、今回のウクライナ支援を振り返ってみよう。防弾チョッキを送るのも、市販のドローンを送るのも、日本側からすればかなり頑張ったという自己評価だろうが、周辺のNATO加盟国はそれ以上の手厚い軍事支援をしてくれている。ロシア軍を最新兵器で駆逐したいと願うウクライナ政府の立場になれば、日本の支援は正直それほど印象に残らない。

 ロシアに経済制裁をして外交官を国外追放にしたのも、日本からすれば「西側諸国のみんな、見てくれた?オレやってやったよ!」とドヤ顔になるような英断だが、ロシアの天然ガス輸入禁止も議論されている欧州と比べるとどうしても霞んでしまう。

「あげる側」の達成感・満足感ばかりが重視されているので、「もらう側」にはイマイチありがたみが伝わらない。厳しいことを言わせていただくと、口では「ウクライナのため」と言いながら、「日本のため」になることしかしていない。もちろん、どんな国でもそういう側面はあるのだが、日本の場合はそれが露骨で出てしまい、バレバレなのだ。

 本来、日本がウクライナの人々の命を救うためにできることは、トルコのようにロシアとの「対話」を続けて、避難ルートを確保しながら戦争終結の道筋を模索することだった。西側諸国のように軍事支援が法律的に不可能なので、トルコのような「仲介」で貢献できたのである。

 しかし、日本は西側諸国にくっついてロシアを追い詰める方にまわる。

 もっともらしいことを言っているが、これは「保身」ということが大きい。中国とロシアの脅威に晒されている日本は、アメリカとNATO側にくっついて貢献と忠誠をアピールしておいた方が安心だ。軍事支援ができないくせに、軍事支援をするグループに入るという中途半端な立ち振る舞いは、すべて「日本のため」のポジショニングである。

 そんな「あげる」側の自己満足的な支援なので当然、「もらう側」であるウクライナの人々の心には刺さらない。ミサイル攻撃の恐怖におびえる人々が、千羽鶴を受け取っても「ありがとう」とならないのとまったく同じ構造である。

千羽鶴の国際社会での意味を再考すべき

送る相手をプーチン大統領に

 このような話をすると、「千羽鶴」を送ろうとした計画していた団体の方や、擁護をしている方たちはさぞ気を悪くされるだろう。ただ、筆者はこれまで述べた"千羽鶴カルチャー"というものは問題だと考えているが、ひろゆき氏のように千羽鶴自体を「無駄」とは考えていない。

 むしろ、皆さんがやろうとした、平和を願って千羽鶴を折って送るという行為自体は大賛成だ。しかし、送り先には賛同できない。今回、千羽鶴を送るべき相手は、ウクライナの人々ではなく、ロシアのプーチン大統領だからだ。

 東日本大震災でのイメージが広く伝わったことから、千羽鶴というのは「過酷な目にあった人たちへのエール」のような役割だと勘違いをしている人が多いが、実は国際社会では、千羽鶴はもともと「核兵器への抗議」という明確なメッセージがあった。

 千羽鶴は、1955年に原爆症で亡くなった佐々木禎子さんという12歳の少女が、自身の病の回復を願って死の直前まで鶴を折っていたことで「平和の象徴」として国際社会に広まった。広島平和記念公園にある「原爆の子の像」が金色の折り鶴を捧げているのは、禎子さんの逸話からだ。

 こういうルーツなので、「千羽鶴」は戦後、核開発競争にのめりこむ米ソを中心にさまざまな国で、「もうこんな悲劇を繰り返すのはやめましょう」というメッセージに用いられるようになった。

 例えば、1958年、禎子さんをモデルにした児童劇映画「千羽鶴」が制作された。実はこの作品には、原爆病院を撮影に訪れていたソ連の記録映画作家も飛び入り出演して、原爆症に苦しむ人々を助ける基金にカンパする姿がおさめられている。

 また、プーチン大統領がKGB(旧ソ連国家保安委員会)の諜報員として旧東ドイツに駐在していた1986年には、ソビエト連邦共産党中央委員会に付属する「世界の子供に平和を」委員会が、アンネ・フランクなどとともに佐々木禎子さんの名前を冠した「4人の少女記念賞」というものも制定した。

 千羽鶴が持つメッセージは80年を経た今も色褪せていない。それを象徴するのが21年、アメリカでNPO「オリヅル基金」を設立して、真珠湾の戦艦アリゾナの追悼施設に、「サダコの折鶴」を展示するために尽力した、クリフトン・トルーマン・ダニエルさんだ。原爆投下を命じたトルーマン大統領の孫であるダニエルさんは、「原爆は戦争終結のために必要なこと」という教育をずっと受けてきたが、1999年に考えが変わるようなことがあった。

<広島で被爆後、白血病が治ると信じて千羽鶴を折り、12歳で亡くなった佐々木禎子さんの物語を、10歳だった息子が学校から持って帰ってきたことがきっかけだった>(朝日新聞デジタル2016年5月28日)

 つまり、国際社会で千羽鶴というのは「核兵器の恐ろしさ」をあらためて思い出すために使われることが一般的なのだ。実際、オバマ元大統領も広島を訪問した際には、鶴を折ってきて原爆資料館に手渡すというサプライズをしている。

 ここまで言えば、なぜ筆者が千羽鶴をウクライナではなく、ロシアのプーチン大統領に送るべきだということが、ご理解いただけたのではないか。

ロシアとの「千羽鶴外交」を模索できず

日本国内で変化した千羽鶴の意味

 プーチン大統領はロシアを守るためには核の使用も辞さないと述べて、世界中に衝撃を与えた。

 これに真っ向から抗議をして、平和の象徴である千羽鶴を用いてロシアを説き伏せる国として、国際社会に期待されていたのが唯一の被爆国である日本だった。

 なぜなら、岸田文雄首相は、被爆地・広島の選出であり、これまでも「核なき世界」を訴え、一般社団法人千羽鶴未来プロジェクトの会員も務めているからだ。

 例えば、ロシア大使館に大量の千羽鶴を送りつけて、「これをプーチン大統領に渡して、禎子さんの千羽鶴の逸話を思い出してほしい」とメッセージを出してもよかった。西側諸国の真似をして、ロシア大使を国外追放して「やってやったぜ」と満足して終わるのではなく、ウクライナに人道支援を続けながら、粘り強くロシアに核兵器の使用を控えることを訴えて、休戦と対話を求めていくという日本独自の「千羽鶴外交」という道もあったのである。

 個人的にはこちらの方が、ウクライナの「感謝国リスト」に入れてもらえたのではないかと思っている。

 大して効果のない経済制裁で、対立をあおって戦争を長期化させるよりも、戦争終結へ向けて、日本は自国の意志で動くことができる国だということを、ウクライナにはもちろん、国際社会に強く印象づけることができるからだ。

 ただ、残念ながらもう日本は西側諸国側についているので、ロシアと「対話」できる立場ではない。アメリカ様とNATOがウクライナに兵器を提供して、ロシアとの戦いを継続していく以上、日本もとことんお供をしていくしかない。

 国際社会に「核なき世界」を80年訴えてきた被爆国が、核保有国を武力で追いつめていく、というなんとも皮肉なことになっているのだ。これは日本人の中で「千羽鶴」の持つ意味が変わってきたことが大きいと思っている。

「核の恐ろしさ」を訴えていた千羽鶴は、いつの間にやら「必勝成就」という真逆の意味をもってそれが主流になってきた。きっかけの一つが、高校野球。甲子園を目指すナインのため、女子マネージャーが予選にひとつでも生き残れるようにと願をかけて千羽鶴を折った。

 こういうことを言うと、高校野球ファンに怒られるが、やっていることは戦時中、銃後の女性たちの間で大ブームとなった「千人針」とまったく同じではないか。これは戦場で弾をよけて、生きて帰ってこれるようにと願いを込めて、千人の女性が一針ずつ縫う白木綿の布のことだ。千羽鶴は、「球児たちに甲子園まで生き延びてほしい」と願う、女子マネージャーたちの「千人針」なのだ。

 こういう「思い」を日本では何よりも尊いものだと考えてきた。だから高校野球では、負けたチームが勝ったチームに千羽鶴を渡していくという奇妙な風習が生まれた。近年は相手チームが迷惑だということで禁止されることも多くなった。被災地で迷惑がられる千羽鶴もこれと同じ構造である。

 相手の事情よりも自分たちの「思い」を大切にしろ、とやけに押し付けがましいところなど、日本のウクライナ支援とも見事に重なる。そろそろ自己満足的な"千羽鶴カルチャー"を見直すべきではないか。

(ノンフィクションライター 窪田順生)