2013年5月12日日曜日

MIHO MUSEUM

「滋賀県の美術館に行かない?」という誘いに乗って、具体的な行き先は知らないまま後席(タンデムシート)に跨りました。
 
高速のインターを降りたあと、(道路表示によれば)信楽の山をずんずん登って行きます。
何かとんでもなく小さい個人の美術館でもありそうな予感。
人里を遠く離れて着いた先には、やたら広い駐車場と随分数多くのバスが。
駐車場が満車で、第2・第3駐車場まで使っているようです。
 
更に進むと今度はこじんまりとした駐車場と、道を挟んで向かい側に自然食レストランみたいな平屋の建物があります。
 
美術館には見えないんだけど、しかし見回してもそれらしい建物は見当たりません。
 
とりあえず平屋の建物に入ると、そこはやはりレストランかカフェといった場所で、横に売店とレセプションが併設されていました。
 
入場券を買ったものの、どこに行けばよいのか。
建物の前には人々の列があるけど、レストラン待ちか乗り物を待っているかのようです。
 
券と共に渡されたリーフレットを見ると、電気自動車が走っているとのこと。
それに乗って本館まで移動するようですが、歩いても行ける距離らしいので歩いてみました。
 
広い…
10分くらい歩いた先に立派な建物がありました。
 
桃源郷をイメージして作られているとのことですが、どんだけ資金力があるのって感じです。
敷地の中に山々(小山ですが)あり小川あり、自然がてんこ盛りです。
アートネイチャーなんでしょうけど。
 
所蔵品も建物に劣らず見事でした。
帰ってウィキを見たら、所蔵品の収集に数百億かかっているとか。
 
宗教団体の所有施設なのだと聞いても、それを感じさせるところはあまりなく、ただ窓から見える遠くの巨大な建物が礼拝所だというくらいです。
 
世俗とは全く隔絶された楽園システムで運営されているのはやはり信仰あってのことでしょう。
 
他にもGW期間中に、京都にゴッホ展と富山にシュールレアリズム展を見に行きましたが、ゴッホは人が多過ぎてうんざりだったこともあるし、絵もパリ時代のもの限定ということで大したモノはなかったし(失礼)、富山は人は少なかったものの、絵が多過ぎて見るのに疲れる程で、常設展まで見れなかったりと、あまり良い印象がなく、やはり桃源郷が恋しいく感じました。
 
10分程歩く道の半分ほどは、これまた立派なトンネルで、帰りに出口まで1分位の処でぼとっと音がしました。
太い紐状の物体が落ちてきたようです。
 
道端で「蛇かも」とドキドキすると、大抵は紐なので今回もそうかと(作業している人が落とした?)と確認に近づくと、動きました。
蛇、それも二匹がもつれています。
 
逃げないし。
蛇にも桃源郷なのかも。
 
あとちょっと早く出口に辿り着いていたら、あれが頭の上に落ちてきていた筈です。
そしたら、楽園とか言えなかったでしょうけど。