2013年8月30日金曜日

「HK 変態仮面」

公開中の映画ガッチャマンでみみずくの竜を好演している鈴木亮平さんの主演作です。
 
週刊少年ジャンプ連載時から20年の時を経て原作者もびっくり、奇跡の実写映画化。
この作品を映像化しようと考える人がいて、それにスポンサーがつくとは。
 
そのことに敬意を表したいです。
 
ちなみに「鈴木亮平で変態仮面を」と最初に言葉にしたのは小栗旬監督(シュアリー・サムデイ時)ですが。
本当にやれるとは。
 
あまりにも完璧に身体を作りすぎたためにボディダブルが見つからず、アクション全て本人が演じているそうです。
本当に凄いパーフェクトボディです。
 
作品の性質上TVCMはできず、全国公開も難しい映画によくこれだけ取り組めるものです。
正直、演技がどうとかの作品ではなく、原作への偏愛しかありえません。
 
全編を通して主役が殆ど全裸、ビデオ撮りっぽさがAVかと思わせる雰囲気もあります。
日本映画史に残る問題作となるのでは。
 
少なくとも鈴木亮平史にはずっと残るし、鈴木家にも語り継がれることは間違いありません。
 
あと、「男性の股間に最も近づいた女優」(本人コメント)として清水富美加史にも残ることでしょう。
 
人に対してではなくても、愛があればすごいことが出来ると教えてくれる映画(内容ではなく映画化自体が)でした。
あくまでも、お下劣コメディですけど。
 
こういうことができるのも表現の自由があるからで、それを制限しようとする動きには注意していきたいと思います。
 
「夕凪の街 桜の国」では広島の被爆被害者が現在でも苦しんでいる様子が描かれていて、核爆弾の投下に対する憤りを感じますが、何が悪い・誰が悪いと言えるものでもなく、ただ流れがそうなっていったことを忘れずに、今の私たちが流されてしまっていないかを確認する気持ちを持ち続けたいです。
 
最初の一歩は気付かないところで踏み出してしまっていて、「後から考えればあそこだったか」となってからでは遅いかもしれませんからね。
 
ワイマール憲法みたいにやられては堪りません。