2012年1月22日日曜日

遅読の悦び

先日ご紹介したAlways Coming Homeは日本語版で読んだのですが、ルグィンさんのペーパーバックは読み続けています。
1冊読むのに1ヶ月近くかかるので、短篇集でないと内容を覚えておけません。
 
しかし、この母語でないからこその「ゆっくり読む」ことが心地よいことに気がつきました。
読むこと自体に想像力が必要ですが、不慣れな言葉で読むと更に想像力を使います。
 
速読術こそ使わないものの、早く結末を知りたくて慌てて読む私のこれまでのスタイルとは相反する読書です。
なのに、何故かこれまでにない、読む悦びを感じるのです。
 
コンテンツが凄いというわけではないのですが、読むことがすごく嬉しいのです。
今までいろんなストーリーを消費し続けてきたのはこの時のためだったのかと大袈裟だけど感じます。
 
ルグィンさんの本がすごいのは、本には依りますが翻訳版でもパワーが減らないことです。
特別なことでなく、日常の何気ない話の方が輝いているのも不思議です。
 
本を読むだけでこんなに幸せを感じてしまっていいのでしょうか。
これじゃあ、幸せを誰かと分け合えないかも。
 
とりあえず、mixiのルグィンさんファンのコミュニティに参加しました。
 

0 件のコメント: